HIV陽性とわかった方へ

  • 今後も元気に生活していくために、できるだけ早く専門の医療機関を受診し、必要な検査や治療を受けることをお勧めします。本市の保健センターでHIV陽性と判明した場合、エイズ診療拠点病院のご紹介や、紹介状の発行、HIV相談員による対面相談等のサポートを行っています。
  • HIV感染症の治療は飲み薬による治療が主流です。現在使用されているHIV感染症の治療薬は、とても効き目がよく、副作用も少ないものになっています。体調が安定すれば、3か月に1度の通院で済むことが多いです。
  • 治療を受けてウイルス量を抑え、良い体調を維持できれば、これまでどおりの日常生活を送ることができます。仕事や学業等も続けることができ、他人にうつす可能性もほとんどなくなります。妊娠・出産も可能です。

受診の流れ

①受診予約 多くのエイズ診療拠点病院は予約制です。
保健センターで紹介された病院に電話をかけ、初診日の予約を取りましょう。「保健センターのHIV検査で陽性と分かったので受診したい」と告げるとスムーズです。
なお、初診は丸1日かかることが多いです。
②初診当日 医師の診察、各種検査(血液検査など)があります。
医療スタッフから今後についてさまざまな説明があります。わからないこと、心配なことがあれば遠慮なく聞きましょう。
【持ち物】
□紹介状、健康保険証、診察料金(2万円程度あると安心)
□服用中の薬がある場合、お薬手帳か薬剤名を控えたメモがあると良い
③後日(数日後~数週間後) 医師から検査結果や現在の病状、治療方針等について伝えられます。免疫の状態によっては、早めに治療を始めるよう勧められる場合があります。

治療費について

 HIV感染症の治療費(特に抗HIV薬)は高く、健康保険証を使用しても1か月あたり5~8万円程度かかりますが、社会福祉制度を利用すれば自己負担額が減ります。身体障害者手帳を取得すれば、所得に応じて変わりますが、月額0~20,000円までで済むので、経済的な心配なく治療を続けることができます。

 拠点病院の社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)等から説明をお受け下さい。

利用可能な社会福祉制度

高額医療費制度、身体障害者手帳、障害年金など

「身体障害者手帳」「高額療養費制度」「生活保護」「障害年金」の4つの社会福祉制度で患者をサポートする様子を視覚的に表したイラスト

HIV陽性とわかったけど、まだ症状がないから受診はしなくてもいい?
周囲にHIV陽性を告知しようか悩んでいる・・・。
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