HIV/性感染症検査の基礎知識
名古屋市における検査の方法
HIV検査
HIVに感染すると、体内(血液中)にHIV抗体ができます。HIV検査では、採血をしてHIV抗体の有無をチェックすることにより、感染しているかどうかを調べます。
梅毒検査
採血をして2種類の検査(STS法、TP抗原法)を同時に行い、現在治療が必要かどうかを調べます。過去に梅毒に感染したことのある方は、TP抗原法が陽性と判定されることがあります。
性器クラミジア検査
尿を採取して病原体の遺伝子の有無を調べ、感染しているかどうかを調べます。
通常検査と即日検査
本市では、1週間後に結果をお知らせする「通常検査」と、採血から約1時間後に結果をお知らせする「即日検査」を実施しています。
どちらの検査を受けても、検査精度の高さに違いはありません。
即日検査
結果は採血してから約1時間後
検査結果が「判定保留(陽性か陰性かわからない)」の場合、確認検査を実施するため、原則1週間後に保健センターに来ていただく必要があります。
通常検査
検査結果の通知は1週間後に保健センターに来ていただく必要があります。
HIV検査を受けるタイミング
- HIVは、感染可能性のある日から3ヶ月後
- 梅毒は、感染可能性のある日から3週間から2か月程度
- 性器クラミジアは、感染可能性のある日から3週間後
HIVに感染しても、すぐにはHIV抗体が検出されないため、検査で正しく判定できません(ウィンドウ期)。もし感染可能性のある日から3ヵ月未満で検査を受けた場合、正確な結果を得るために、3ヵ月以上経った後にもう一度検査を受けることをお勧めします。
梅毒および性器クラミジアについては、3週間後以降に再度受検してください。
郵送検査について
郵送検査は、市販の検査キットにより自分で採取した血液等を検査機関へ郵送し、結果を専用ウェブサイトや電子メール等で受け取ることができる検査です
検査機関に行く必要がなく、誰にも合わずに検査ができるというメリットがありますが、郵送検査会社によって検査感度が異なることがわかっています。
郵送検査により陽性となった場合や、検査結果に不安のある方は、保健所等(HIV/エイズ、性感染症の予防・相談)にご相談ください。状況によっては、本市が実施するHIV検査を受けることをお勧めします。